スマブラの「勝てない」状態を解析する

 最近、普段使わないキャラを触ってみている(普段はバンカズとクッパ)。その中で初めて初代メインキャラのウルフを触ったときに感じた「勝てない」という状態がぶり返してきたのである。しかし、これでも1年弱スマブラを触って来た身だ。ある程度落ち着いて考えれば同程度の実力の相手なら負けっぱなしということはなくなってきた。では、この「落ち着く」という状態はいったいどんなものか?それも含めて、特に初心者の「勝てない」という状態について原因を自分なりに考察したのでそれをまとめる。

 

1.相手が何をしたいか、相手のどんな行動でダメージを稼がれているかわからない

 これは初心者あるあるの一つなのだが、知らぬ間に%が溜まって気づけば撃墜されているという状態だ。もしくは0%だったのが気づけば70%になっているような状態だ。それの原因が何なのかわからないということである。

1.1.解決策1、相手をよく見る。

 このパターンは相手の行動ではなく自分の操作するキャラを見ている人に多い現象だ。だから、相手の技を食らう頃には気づけば%が増えているという状態になっている。その解決策として、単純に相手を見る、ということが挙げられる。

 そして、この「相手を見る」というときに「どこを見ればいいの?」という疑問が浮かんでくる。これは相手のパターンを見るというのが大半だ。例えば、ジャンプしたときにどういう行動が多いか、復帰ルートはどういうのが多いか、崖上がり方法とタイミングはどういうのが多いかなどだ。これが基本となる。

 また、相手を見るときには自分がどういう挙動をするかは把握していないといけないため、トレモなどで自キャラのスピードやジャンプの高さなどは感覚的にでも覚えて多くべきである。

1.2.解決策2、相手のキャラを理解する

 また、気づいたら70%までたまっている状態は相手のことをよく理解していない状態で技を振ったりジャンプしたりしていることがある。例えば相手キャラのコンボ始動技や強い行動などを自分で使ってみたり、他の人の動画を参考にそのキャラの基本的な立ち回りを学ぶといったことも必要である。具体的な対策が浮かばずとも、相手が何を当てたくて技を振ったりジャンプしたりシールドを張ったりするのかがわかればそれだけでも成長である。

2.相手の技や行動に対しての対策がない

 例えば、カービィの上Bを振りまくる、リンクの飛び道具を永遠に投げるなど、初心者にとって意外と対策が難しい技というのは必ず存在する。それらに対してどう反撃するのがよいかがわからない状態だ。

2.1.その技がどういう状況の時に振られるかを観察する

 1の話に続くが、それをもっと具体的に解析する。つかみ系ならどういうときにつかまれるか、空中技ならどういう距離感で撃つかや上りで撃つか下りで撃つか、それ以外は距離感と自分の行動に対するレスポンスとして考える。

 それに対する反撃の解答としてあり得るものは主に3つ。1つ目はガーキャン行動を通すこと。それが通らない場合、対策したい技が掴み系の技だというときに2つ目。ガードせずに引きステップして着地や後隙を狙う。それも通らなさそうな場合3つ目。付き合わない。要するにとにかく当たらないようにふるまう。もしくは当たったときにどういう行動をするかを考える。実際に当たるかどうかわからない時はYoutubeで対策動画やVIPマッチ、オフ大会などの実際の対戦動画から対策した行動が通りそうか、もしくは新たな回答がないか探してみる。それを繰り返して一個ずつ技対策していくのが重要である。

3.操作練度不足によるミス

 これは、復帰距離や操作をミスって復帰できない、振る技を間違えて後隙を狩られるなど主に操作ミスによっておこることである。また、コンボや反撃が浅くてうまく%が稼げない状態である。

3.1.解決策、とにかく練習する

 当然の話だが、「復帰ミスったー」とか言いながら対戦を続ける人は多い(実際自分もそうだった)。操作ミスに関しては、とにかく練習して体にしみつくまでやるしかない。100回やったら100回できるようにするくらいのことをしなければならない。コンボに関しても同様だ。

 

4.技が刺さらない故、撃墜展開にならない

 かなりまとめた書き方をしたが、これは自分が当てたい技を相手が拒否するためなかなか当たらなかったり、撃墜まで相手を追い込めなかったりする状態である。これには様々な要因が存在するため、それぞれ解決策を提案する。

4.1.撃墜技以外の行動をとる

 撃墜拒否をされている状態は、相手がこちらがどんな技を当てにいきたいかわかっている状態である。それは事前にわかっているということもあるが、多くの場合は以前にその撃墜方法を見せていたりする場合が多い。それを見ると相手はその技に当たりたくないためそれを拒否するような行動をとる。そのため、その警戒を解く必要がある。それ以外の行動で濁すことが一つ解決策として考えられる。

 例えば、撃墜には至らない技を当てたり、歩きやその場に停止などで何をするかわからない状態にするなどがこれにあたる。警戒を解いたり寧ろ%を稼ぐことによって別な少し弱めの技でも撃墜できるようになるため、その匙加減を色々試すといい。

4.2.技の撃墜帯を覚えておく

 例えば上スマを見事当てたのに撃墜しなかったということがあって最終的に逆転されて負けたとする。4.1.の話にもつながる内容なのだが、自分の技が今の相手の%と重さを考慮したときにどの技で相手を撃墜できるかはある程度把握しておくべきである。

 これらを考慮すると、例えば今相手が90%たまっていて横スマでしか撃墜できないとする。しかし、一回横スマを空振りしてしまい相手はそれを警戒してかなり距離を離すという対策を打ってきた。そしたらどうするか。例えば横スマ撃墜をあきらめてラインを詰めてつかみやジャンプ読みで空中攻撃をあてに行くなどをしに行く。それをして結果的に110%まで追い詰めたら...ということを繰り返す。最初のうちは意識するのは難しいが、まずは相手の%を確認したり、1キャラでいいので%別の撃墜技を確認することからはじめてみよう。それだけでも十分戦略や勝ちパターンを考えることにつながる。

4.3.動画を参考にする

 これはすべての解決策になるのだが、撃墜時に着目してYoutubeの対戦動画をみるとうまい人がどういう撃墜方法で倒してるか、撃墜帯のときにどういう行動をしているかがなんとなくわかるし自分の立ち回りを見直すヒントになる。

5.上記のどれでもなさそう

 いろいろ考えてみたけど結局なにすりゃあいいかわからん!となった状態。これは、だいたいが「勝ちたい!」と強く思いすぎる焦りから来ている。もしかしたら、いったんスマブラから距離を置く必要があるかもしれない。そして別なこと(運動だったり勉強だったり睡眠食事などもいいね!)をして心がフラットな状況でもう一度やってみる。すると勝てるようにはならないかもしれないがなぜ負けたのかが意外とくっきり見えたりする。

 これにはちゃんとした要因がある。「勝ちたい」と強く思いすぎると対戦が勝ち負けでしか評価できなくなる。それ以外の視点が欠けがちになる。それゆえに負けるとその事実だけが体に残って結果として余裕がなくなる、つまり焦る。その状態でまた対戦しようとするものだからまた負けるだろう。

 時には「心の休息も必要」これを心の奥底にでも持っていてほしい。

 

締め

 スマブラ自体が運も絡んでくるし状況が複雑に絡み合っているため一概に「こうやって勝つ」と言い切ることはほぼ不可能だ。しかし、勝てないのにはちゃんと理由があるし対策を打てばすぐではないがいずれかてるようになるはずだ。それを信じてトレモしたり自分の対戦動画を見返したり、うまい人のプレイからヒントを得たりを繰り返すのみだ。