ユーフォニアム・チューバ合宿の備忘録

    何も考えずに1人で行くことを決めた、北海道ユーフォニアム・チューバ協会主催の「ミュージックキャンプ」。3日間という短い期間ではあったが、基礎から独奏時の表現まで色々とプロから教わってきた。忘れないように書いておくだけだが、読者の役に立てるかもしれないので残しておく。

    まず1日目。1人目のゲストであるトーマス・リューディ氏から基礎のハウツーを学んだ。基礎用の楽譜もプレゼントしてくれた。基礎の時から音楽やフレーズ感を持つこと、まずは楽器ではなく歌ってみることの重要性を学んだ。

    独奏クリニックでは、表現のために必要なダイナミクスの話とかイメージを持った演奏を重視した講座をやってくださった。短時間ではあるが自分の演奏を聴いてもらって、自分の心情の動きとそれに対応する楽器の響き、更にそれが大衆にしっかり思いが届いているかまで対応しているかを確認すべき、というアドバイスをくださって、今後の糧となった。

    2日目も独奏の練習があり、リューディ氏から、音楽を学ぶことの基本(ユーフォニアムはただのmachineであるから、音楽をするために歌いながらフレーズの歌い方を決めていくことなど)や、プレイヤーだけでなく、作曲や指揮もした方が音楽性の幅が広がるという話もあった。非常に刺激があった。

    2日目には任意参加のコンクールも用意されていた。(私は独奏初心者なので、参加する技術はない)30人を超える独奏の発表をゲストであるプロの演奏家の方々が審査をする。どの演者も自分なりの音楽をしていることが、独奏クリニックの経験を経て気づけた。テンポやダイナミクスの揺れ具合、思いなど様々なことを演奏から感じ取ることが出来たし、自分の足りない点にも気づけた。(聴いてるだけでもわかるからすごい方々だ...)

    3日目、最終日。最後に参加者全員でバリチューアンサンブルをした。(総勢120名、こんなの二度とない!)G線上のアリア、ハンガリアン・マーチ、エルザの大聖堂への道、Tuba Juba Dubaの4曲。どれも別な楽しさのある曲だった。エルザの時に感動して泣きそうになってた。(最近感情昂りがち)

    そして全ての日の最後にあった講師たちによる独奏ミニコンサート。特にリューディ先生の音が綺麗すぎて聴き入ってしまった。チューバの玉木先生がやった、(曲名は忘れたが)4番管を抜いて演奏するという特殊な曲も、自分の世界を広めるきっかけになった。

    このような機会を設けてくれた北海道ユーフォニアム・チューバ協会の方々、そして講師の方々、更にそれをサポートしてくださったピアニストの方々やスタッフの方々、そして参加者全員に感謝したいと思う。本当にありがとう。これを機にもっと楽器に打ち込んで行きたいと思うし、学んだことを発信していきたいと思う。

    お疲れ様だ。