吹奏楽大好きマンが選ぶ、1度はやりたい!かっこいい吹奏楽曲
どうも、しらすです!
今回は、吹奏楽にまつわる記事です!
僕は中1から吹奏楽部を続けていて、今年で9年目になります。
もう、ずーっと大好きでやり続けてます!!!(当然時々飽きはありましたが...)
youtubeでも吹奏楽の曲を漁ってたら、4時間すぎたなんて何度あったことか...
今回は、完全に主観になりますが、吹奏楽やっている人なら「1度はやってみたい!」と思う(であろう)曲を紹介します!
※今回は、作曲者被りをできるだけしません。そうしないと、1人の作曲家を紹介してしまいそうで...
アルメニアン・ダンス パート1(A.リード)
A.リードといえばこの曲!と言っても過言ではないでしょう。
この曲は、5つのアルメニア民謡から構成されており、それがメドレー形式になっています。
冒頭の「杏の木」は、華やかな金管のファンファーレから始まります。(これは原曲の歌い出しの通りだそうです。ここがまあかっこいい!)
最後にはオーボエ、ファゴット、クラリネット、テナーサックスと早いパッセージが繋がって、オーボエの旋律へと移行していきます。
次に「ヤマウズラの歌」という可愛らしい音楽に移ります。ヤマウズラが歩き回る姿を表した音楽で、木管楽器が可愛らしく演奏したのち、金管を含んだソロが続いてホルンで幕を閉じます。
その次に続くのは、「おーい、僕のナザン」という曲。
元は、ある若者がナザンという恋人のために歌った様子を描いたもので、作曲者のアイディアで6/8を5/8にしたそうです。(この5/8が生む不安定感がお気に入りです!)
パーカッションの刻みから始まり、アルトサックスとオーボエの掛け合いのようなソロ、クラリネットが旋律を引き継ぎ、金管が快活に入ってゆきます。
同じようなメロディーが楽器と調を変えて登場した後、最後はホルン、トロンボーン、そして低音の1音で静かに終えます。
次に来るのは、超雄大な「アラギャス山」。(アラギャス山は、アルメニアにある山)
トランペットやユーフォニアムの旋律が続いたあと、木管楽器に引き継がれます。
この部分はどこをとっても雄大な自然の雰囲気が伴奏から、旋律から汲み取れる、落ち着いた良い曲です。
アルメニアンダンスパート1の最後を飾るのは、「行け、行け」。
高速の2/4拍子で、テンポ感、テンションともにマックスで迎えるこの曲。
クラリネットの高速パッセージからのアルトサックス、オーボエのメロディーから始まります。
中間部以降は、全員で陽気ではしゃぐような音楽になっています。
最後には、木管楽器、ホルンのグリッサンドと続き、金管と低音の怒涛の8分音符があり、全員で締めます。
どの曲も違った良さがあり、その緩急や音楽性から、吹奏楽コンクールの自由曲として古くから選ばれて来ました。
吹奏楽ファンとして、1度はやりたいですね!
宇宙の音楽(P.スパーク)
題名の通り、宇宙について描かれており、その作り込みは本当に細かいところに及んでいます。
本当にすごい曲(語彙力)なので、ぜひ1度聞いてください!!!
※ここから怒涛の解説が始まります。めんどい方は飛ばしてください。
t=0
このtは宇宙界の時間を表しており、それが0、つまり、宇宙誕生の瞬間を表しています。
静かな空間に響き渡るホルンソロは、感動を隠しきれません。
ビッグバン
突然、宇宙は急激な膨張を始め、大爆発、ビッグバンを起こして誕生しました。(最初の爆発的な音がそれを思い起こさせますね、誰もが緊張を覚える瞬間...)
様々なパートにある連符やグリッサンドは星々の誕生を、曲そのものの不定期なリズムや激しすぎる緩急は、誕生してまもない宇宙の不安定感を表しているよう。
最後には、壮大で美しい音楽が流れ幕を閉じます。
孤独の惑星
クラリネットから始まるソロの受け渡しは、地球の周りの惑星達が呼応するように地球という星に声をかけ、通り過ぎていくようです。
悲しさ溢れるソプラノサックスソロ、それにユーフォニアムが加わったメロディーは、地球という星がその孤独感を悲嘆しているよう。
切ないメロディの掛け合いは、曲の最後まで続きます。
小惑星帯と流星群
トロンボーンが演奏する小さなファンファーレから始まる。
流れるような音楽や旋律は流星でしょうか。木管楽器を中心にキラキラとして描かれています。
星々がぶつかりあったような破裂音、ケプラーの第3法則を彷彿とさせる中間部の2拍3連と八分音符の掛け合い。
最後には、巨大な音楽が広がって、また収束していきます。
宇宙の音楽(The Music of The Spheres)
宇宙の音楽の原題である「The Music of The Spheres」は、かつてピタゴラスが、当時見つかっていた6つの惑星と太陽が和音を奏でている、といったことに由来する言葉で、その題の通り、ホルン、トロンボーン、チャイム、トランペットによりその和音が離散的に表現されています。
ハルモニア
ほぼ全ての和音が協和音で構成されるこの曲。
宇宙が数学的な調和に基づいていることを、美しい和音で表した音楽です。
後半部は金管から始まる壮大な音楽で、宇宙の格の違う大きさを表しています。
未知
ビッグバンの導入が再び登場。
連符に連符が重なり、爆発的なホルンユーフォのグリッサンド、強烈なトロンボーンのゆっくりなグリッサンドなどが、宇宙の可能性が「未知」数であることを表して終曲となります。
読んでくださった方、お疲れ様です...
北の鳥たち(広瀬 勇人)
小編成でも演奏可能なこの曲は、少人数でも引き出せるかっこよさがあります。(最小7人で演奏可能!)
作曲者が北海道に行った時に触れた大自然の雄大さ、そして自然、人間、動物が共存する歴史がこの曲を完成させました。
開拓者が試される大地、北海道の開拓を進める中、アイヌ人はそれにより生活が苦しくなってゆく。
そんな開拓の場を、今も変わらず北の空を飛び続ける鳥達は何を思うのか、空から一体何を見てきたのか。
そんなことを想像して書かれた1曲だそうです。
僕が特に気に入っているのは、中間部のゆったりとした悲しげな雰囲気のある木管のアンサンブル。
思わず涙を流してしまう、感動的な音楽です。
交響曲「ワイン・ダーク・シー」(J.マッキー)
30分強ある、かなりの難曲ですが、その難しさの裏には、マッキーらしい、言葉で表せないほどのかっこよさがあります。
福岡の精華女子高校、北海道の上磯中学校などがコンクール全国大会で演奏したことから知っている人もいるのかなーと思います。
この曲は、3楽章から構成されます。解説は長くなる上、色々議論がかわされているところでもあるので、下記サイトに任せます。
1.傲慢
ホルンの力強い主題から始まり、それが激しい伴奏とともに色々な楽器に移りながら展開されていきます。
軍隊の凱旋を思わせる雰囲気の冒頭、変拍子が重なりながら渋いメロディーが並び、そして静かになってゆく。
クラリネットやフルートが静かに主題を演奏してゆくと、またあの力強い部分が押し寄せてくる。
最後には、静かで不安定な中、トランペットのソロ、トロンボーンの静かなグリッサンドで幕を閉じます。
メロディー、連符、伴奏、どこをとってもかっこいい楽章です。
2.儚い永遠の糸
ハープと鍵盤楽器の奏でる静かな音楽の中にクラリネットソロをはじめとする木管楽器が切なさを演出します。
後半になるにつれ、楽器が増え、和音が複雑になり、題名通りの儚さが次第に広がっていく様子が受け取れます。
3.魂の叫び
低音やパーカッションが、何か良くないものがたまってゆく、あるいは近づいてくるような感じを受け取ります。
次第にリズミカルになっていき、まるで負の感情が爆発しそうな冒頭の1盛りあがり。
非常に強弱やダイナミクスの変化が激しい曲であり、メロディーもそうですが特に伴奏が強烈ですよね。
後半は常に何らかの連符がつながっており、正統派なメロディーの調和的な雰囲気を伴奏の不協和音でぶち壊す、それのぶつかり合いが吠えるように行われて最後を迎えます。
この楽章が一番かっこいいと思います!
まとめ
ここまで、4曲の吹奏楽曲を紹介しました。
吹奏楽界には、オーケストラに劣らないかっこいい曲がたくさん存在します。
ここでは紹介していない曲の中にもかっこいい曲は数多く存在します!
ぜひ、色々な曲を聞いてみてください!
今回はそれまで!